当院で導入している手術機器のご紹介
当院では地域の患者様が当クリニックで安全かつ質が高く、満足度の高い手術を受けていただくために大学病院や眼科専門病院で導入している最新かつ最上位の手術機器を導入しております。
白内障手術装置 CENTURION® VISION SYSTEM (アルコン社製)
2014年に発売されたCENTURION® VISION SYSTEMは、次世代白内障手術機器です。
・特長<1>
白内障手術中の眼内圧変動を減少させる独自の灌流制御システムを搭載しているため、手術中の眼内圧を常に一定に保つ機能があります。
それにより、従来の機器より低い眼内圧で手術を行うことができ、手術中の眼内圧の変動を抑えることで、目に優しい手術が行えるようになりました。
眼に対する負担と白内障手術の合併症である後嚢(こうのう)破損が圧倒的に起こりにくく、術中合併症の危険性が減ります。
・特長<2>
従来の機器は縦方向の超音波により水晶体の処理を行っていました。
CENTURION® VISION SYSTEMは、ソフトウェア、チップなどのデザインを新たに改良し、独自の超音波発振機能である OZil®、トーショナルフェイコ(横方向の超音波発振)により、水晶体を短時間で効率よく砕き、吸引できるようになりました。特に重症の白く濁った硬い白内障でパフォーマンスを発揮します。
水晶体の処理時間が短くなり、創口がきれいな手術を行うことができます。
目に優しく、手術効率がよく患者様の負担が減り、安全な白内障手術を行うことができます。
白内障手術用超音波ハンドピース CENTURION® ACTIVE SENTRY® ハンドピース(アルコン社製)
当院では2014年に発売された日本アルコン社製の次世代白内障手術機器であるCENTURION® VISION SYSTEMを導入しておりますが、今年1月6日に発売された日本アルコン社製の、唯一の眼灌流圧センサー内蔵 白内障手術用超音波ハンドピース 「CENTURION® ACTIVE SENTRY® ハンドピース」を導入しました。
・特長<1>
ハンドピースに内蔵されたセンサーで、白内障手術中の眼圧の変動をいち早く検知します。眼圧の変動に応じてリアルタイムに灌流液の注入量を自動調整し、目標とする眼圧を一定に維持します。
・特長<2>
手術中の眼圧の変動を抑えることで、破嚢(眼内レンズを支える水晶体の後面の膜が傷ついたり、破れたりすること)や合併症などの術後結果に影響を及ぼすようなリスクを軽減します。
白内障が発症した濁った水晶体を乳化吸引するのがハンドピースの役割ですが、従来のハンドピースとは違い、ハンドピースにセンサーが内蔵されたセンサーが内蔵されており、白内障手術中の眼圧の変動をいち早く検知。
眼圧の変動に応じてリアルタイムに灌流液の注入量を自動調整し、目標とする眼圧を一定に維持します。
▲ ACTIVE SENTRYによる最新の灌流システムの仕組み
▲ 超音波乳化吸引後に起こる、眼内の容積変化(模擬眼で検証)
ACTIVE SENTRYは従来品と比較して、水晶体の超音波乳化吸引時も眼内の容積の変動が少なく、より安定した眼圧を実現することが可能です
当クリニックではCENTURION® VISION SYSTEMの導入しておりますが、それに加えて最新のCENTURION® ACTIVE SENTRY® ハンドピースの導入により、患者様にとって、より良い手術環境を整え、白内障手術のリスクを低減し、より安全で安定した手術を可能にすることで、より理想的な術後結果を目指します。
手術顕微鏡ルメラ700(ドイツ・カールツァイス社製)
当院が導入している眼科用手術顕微鏡は、トップメーカーであるドイツのカールツァイス・メディテック社製のLumera700(ルメラ700)という眼科用手術顕微鏡の最高峰モデルです。
世界初のステレオ同軸照明を搭載しています。従来のものと比べ、眼の中をより明るく照らし、眼内へ均一に光を照射するので、目の状態をしっかり観察しながら、安全な手術をすることが可能です。
特に濁りの強い重症の白内障には従来のものより、見え方が優れています。
また、白内障などの眼の前の方の手術と、硝子体出血などの網膜硝子体手術におけるパフォーマンスに長けています。
広角観察システムResight (ドイツ・カールツァイス社製)
トップメーカーであるドイツのカールツァイス・メディテック社製のLumera700(ルメラ700)という眼科用手術顕微鏡の最高峰モデルと同時に、広角観察システムResightを導入しました。
眼底観察システムは、網膜黄斑部硝子体疾患の手術を効率的に行える最新の眼科手術装置です。
独自の光学システムにより、広範囲で高画質画像を得られますので、手術の治療時間が短くなったため患者様の負担を軽減し、安全な手術を行うことができます
硝子体手術装置
硝子体手術機器装置 Constellation® Vision System(アルコン社製)
当院では硝子体手術をより安全に行なうために、米国アルコン社製の「コンステレーション®ビジョンシステム」を導入してます。
従来の手術装置より高い安全性を追求した、最新鋭の硝子体手術装置です。
硝子体手術にて術後合併症リスクを軽減する最高速である硝子体カッターの毎分10000カットやDuty cycleのコントロールが可能である高性能(高回転)の硝子体カッター(ウルトラビット®プローブとデューティーサイクルコントロール)を搭載しています。従来のスプリング駆動式プローブは、高回転になるとデューティーサイクルを維持できず、流量が減少しますが、デュアル駆動式のウルトラビットプローブではカットレートに関わらず、デューティーサイクルをコントロールでき、医原性裂孔や術後合併症を引き起こす原因となる牽引の減少を可能になります。
安全性の向上、コントロール性の強化、最適化された流量、手術の多様性の特徴を備えたウルトラビット® ハイスピードビトレクトミープローブです。さらに、人間工学に基づいた、取り外し可能な後部カバーが装着された、つかみ易いソフトグリップハンドルです。
デュアル駆動式のウルトラビット® プローブはカットレートに関わらず、デューティーサイクルをコントロールが可能です
また、新しいカセット一体型加圧式インフュージョン&IOPコントロールシステムによるリアルタイムの還流圧供給システムにより常に精密な眼内圧がモニタリング、コントロール(IOPコントロール)されており安全な手術が可能です。
キセノン照明、およびV-LOCITYl®を組み合わせることにより、画期的なレベルの性能を発揮し、硝子体手術のパフォーマンスが、向上し、より安全で確実な硝子体手術を行うことができます。さらに、白内障・硝子体の同時手術はもちろん、眼内レーザー、ガス注入、シリコンオイル注入など、あらゆる機能が搭載されています。
より高い安定性を提供するために設定値2mmHg範囲内で、より安定した眼内圧を保つIOPコントロール設計されており、IOPコントロールの無いシステムと比較すると低眼圧症のリスクを減少させます
より明るくなったキセノン光源が標準装備されており、手術中の視認性が向上します
一体型ピュアポイント®532nm眼内レーザーを内蔵しています
V-LOCITY®
- RFIDの自動認識による容易なセットアップ
- 色分けされたコネクターにより、接続ミスを防止
- MIVSにおいても、より早いプライミングを実現するプッシュプライム
- 速やかで正確な手順を案内するビデオヘルプ機能
- C3F8およびSF6を自動でシリンジに充填するオートガスフィル機能
- により手術効率は向上させます。
高性能な硝子体カッターを備えたこの機器と、手術顕微鏡に設置している広角眼底観察システム(Resight®)と組み合わせることにより、眼底全体の状態を把握しながら、硝子体手術をさらに効率よく安全におこなえるようになりました。
当院の硝子体手術は、白目に開ける創口が0.5mmと小さく、表面にある結膜をほとんど切開しない手術です。これにより術後の不快感や乱視が軽減され、手術時間や視力回復の期間も短縮されました。患者さまの日常生活を早く取り戻していただける日帰り手術をおこなっています。
当院では25ゲージ硝子体手術(創口約0.5㎜)を主に採用しておりますが、小切開化の進歩はさらに進み、25ゲージよりさらに小さい27ゲージ硝子体手術が可能となりました。
27ゲージ硝子体手術は、約0.4mmの切開創で手術をおこなうことができるため、さらに術後の異物感や痛みが軽減されることが予想されます。
27ゲージ硝子体手術は創口が小さいだけでなく、1分間に10,000回転が可能な超高速カッターを搭載しています。硝子体をさらに小さく切除できるため、網膜のばたつきがなくなることで、さらに安全に手術をおこなうことができます。
コンステレーション®ビジョンシステムの特徴
- 最も定評のある白内障・硝子体手術装置で白内障・硝子体の同時手術が可能
- 一定の眼圧を保ち続ける画期的な技術が用いられており、術中の安全性が向上